今回の記事では以前レビューした食玩ガンダムアーティファクトのHi-νガンダムの全塗装制作記事をご紹介します。素組レビューはこちら
このキットは全身がABS樹脂でできており塗装するにはプライマー【ミッチャクロン】を下地に塗布しておかないと塗膜のはがれや、パーツの破損が心配です。ABS樹脂に塗装するためのテクニックの解説はこちらの記事を参考にしてください。
素組状態
いいところ
・ディティールが随所に入っているので小さくても見栄えする
・Hi-νガンダムの特徴である背面のフィンファンネルがすばらしい
・アトハメ加工がやりやすい
いまいちなところ
・ABS樹脂である点
・合わせ目の処理が大変
合わせ目処理
基本的にモナカ構造なので各パーツに合わせ目が発生します。
そこで接着剤を使用した合わせ目消しを行うのですが、今回はたまたま模型店でみつけた
ABS用のタミヤセメントを使用してみようと思います。
ですがこれは結果からいうと「失敗」でした。
普段私が合わせ目消しに使用するのがサラサラとした「流し込みタイプの接着剤」だったのですが、このABS用のタミヤセメントはドロドロとした粘性の高いものでした。この時点で嫌な予感はしていたのですが、せっかく購入したので使ってみることにしました。
接着してから丸二日程度乾燥させて合わせ目をヤスリがけすると…
ドロドロの接着剤がバーニア内部などの奥まった形状にに溜まってしまい、そこで硬化していました。
普段の流し込み接着剤でも問題なく接着ができるようなので、いつも通りやっていればよかったです。
恐らくこの「タミヤセメントABS用」は今後使わないのではと思います。
アトハメ加工
各パーツを接着してしまったので塗装の為にアトハメ加工を行います。
通常は挟み込んでしまうパーツ同士を接着してしまった後からでも組立られるように切り込みを入れます。組立た後、簡単に外れてしまわないようにちょうどいい感じのサイズにするのが難しいところですが、この辺りは感覚です。
この工程ではABS樹脂の柔軟性に助けられます。ある程度粘りがあるので多少無理に押し込んでも破損せず組立られます。
プライマー塗布【ミッチャクロン登場】
パーツの加工が終わり塗装に移ります。
冒頭でも記載したとおりABS樹脂にはプライマーを塗布した方が安心なので、
染めQテクノロジーさんの「ミッチャクロン」をプライマーとして使用します。
ミッチャクロンのスプレータイプはそのままスプレー缶として吹付できるのですが、やや厚ぼったくなってしまい仕上がりがよくないので、今回はエアブラシのカップに移してエアブラシで吹き付けを行いました。写真のように直接エアブラシのカップにスプレーするより、一度紙コップなどに吹いてそこからエアブラシに注いだ方が安全です。
ミッチャクロンは無色透明なので吹き付けても違いが分かりません。
吹き付けてから20分程度で上塗りできるようになります。
ミッチャクロンを吹くと表面に少しベタつきがでます。乾燥中はホコリなどが付着しないように注意が必要です。
ミッチャクロンの上からサーフェイサーを塗布しました。
プライマーを塗っているのでサフは必要ないかもしれませんが、表面処理をサボっているので多少サフで傷が消えてくれたらと思いサフってます。
マスキング・塗装
ここまで来ればあとはいつも通り、塗り分け箇所をマスキングしてエアブラシで塗装して完成です。
完成!
水転写デカールも貼ってます。小さすぎてちょうどいいデカールを探すのが難しいです。
Hi-νガンダムの紫と白のカラーリングを良かったのですが、ノーマルなνガンダムカラーにしています。これはこれでいい感じにまとまったように思います。
実はガンダムアーティファクトですが見つけた時にまとめ買いしてあって、「ナイチンゲール」「バイアランカスタム」「Ex-Sガンダム」がまだ残ってます。
ただこれHGとかのガンプラつくるより時間がかかる気がします。(ある程度作りこもうとすると)
気が向いたら他の機体もつくります!
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